米国から導入された日本最初のシステム建築として名高い「メタルビル」で建築を行なっているJFEシビル。建築の特徴やサービス、口コミなどを紹介します。
鉄鋼関連事業を手掛けているJFEシビルのノウハウは、システム建築でも活かされているようです。単純に依頼をこなすだけではなく、より最適な提案を心掛けていることがうかがえます。担当者の提案力も魅力の1つのようですが、やはりメタルビル建築の性能の高さに惹かれて発注した人が多いのも特徴です。断熱性・遮音性・気密性などに対して満足しているという声が多くありました。建物の性能は、そこで働く人たちにとって大切であるだけでなく、コスト削減にも繋がります。また、周辺環境の向上にも一役買っていると言えるでしょう。
想定していた以上の満足度が得られたと言う声が多いことから、長期的に付き合っていける企業だということが分かります。技術・知識・経験の3拍子が揃っている会社と言えるでしょう。
JFEシビルが提供しているシステム建築では、高品質かつ高性能な建物を低コストで建てることができます。使用している高耐候性ポリエステル塗装は耐久性や耐候性に優れており、塗膜の光沢がなくなったり変色したりといった問題が起こりにくいのが特徴。
長期間美しい塗装を保つことができ、ランニングコストも広く使われているALC(弾性シリコン塗装)と比べて30年間で40%のメンテナンスコストが削減可能です。外壁のメンテナンスにかかる費用も抑えられているため、コストパフォーマンスの良い建築物として利用できるでしょう。
建築する施設によってデザインは異なります。JFEシビルのメタルビル建築はさまざまなデザインに対応した組み立てユニットを用意しているため、顧客のニーズに合わせた建物を建てることが可能。
鉄骨構造や設計など、自由性の高い工程で建築を進められます。クレーン付き・多層階・積載荷重の重さなどさまざまな要望に応えられるのが強み。
JFEシビルでは独自のフレーム建築を採用しているため、大きな建物でも中柱を省略した設計ができ、経済的で使いやすい空間を提案してもらえます。鉄骨・屋根・外壁・建具をトータルシステムで規格化し、無駄のない工程で建築できるのが大きな魅力です。
基礎・杭・柱を一体化した「いちいち基礎工法」や、従来工法よりコストを削減した「ネオベース」などの基礎システムで建築を行ない、工期を大幅に短縮しています。
「いちいち基礎工法」は杭基礎が必要な軟弱地盤で用いられる基礎工法で、柱と杭を基礎部分で一体化させたものです。基礎梁の本数と杭の数を減らすことができるため、工期を短縮することが可能に。シンプル設計で人件費・工事車両をあまり使わず、基礎工事にかかるコストを抑えられます。
(財)日本建築総合試験所の建築技術性能証明を取得した、優れた耐震性が特徴です。
「ネオベース」は材料費と施工費をトータルに削減できる基礎システム。マット基礎と布基礎の2種類を扱っており、建物の規模や建設地の条件で使い分けられます。木の基礎部分を大幅に減らした、残土処理に対応しやすいシステムです。
メタルビル建築のこだわりで重視しているのが、快適な環境です。働く方や訪問者だけでなく、製品や材料の劣化にも配慮した環境を整えるための建築を行なっています。
屋根や外壁に使用されている材料は吸音性に優れており、室内の騒音レベルを低下。遮音性も高く、外部への騒音をできるだけ抑えられます。そのため、建物のスペースを広げることができ、敷地を有効活用できます。近隣住民と騒音トラブルが起こる可能性もほとんど無し。
また、屋根システムの二重立ち巻きハゼと工場シールで水密性を高めているため、寒冷地の積雪で起こりやすい水漏れ現象「すが漏れ」を防げます。雪解け水や軒先に下がるつららも発生しにくくなるため、落下の危険がありません。断熱性も高く、厳冬期でも快適な室温、湿度を保てるのが特徴です。
JFEシビルの最大の特徴は、自由度の高さにあります。工場や小規模の店舗などは、従業員の動線が生産性に大きく影響を与えるため、用途や要望に合わせた設計ができる点はJFEシビルの強みでしょう。
高層階は2~3階まで対応が可能。幅広い設備建築が可能です。
基礎工事はJFEシビルが独自に開発した「いちいち基礎工法」を採用しています。地盤の弱い土地でも対応できる工法となっているので、建物の耐久性に問題が生じにくくなっています。
Web見積もりは実施していませんが、全国各地にある営業所の窓口で相談が可能です。北は北海道から南は九州までをカバーしています。メタルビル建築について詳しく説明を聞いてみたい場合は、窓口で問い合わせてみてはいかがでしょうか。
JFEシビルのシステム建築は塩害に強いといった特徴があり、塩害地での施工実績も豊富です。一例として、沖縄県にある那覇空港の立体駐車場があげられます。那覇空港は海も近く、潮風が運んでくる塩分によって建物の劣化が進むのではと懸念されていました。
そこでJFEシビルは、耐食性の高いQLデッキを採用。鉄筋の外周には溶融亜鉛メッキを施した上、フッ素を塗布しています。さらに、外壁には押出成型セメント板を使い、錆が発生しづらい仕様を実現しました。
システム建築の場合、顧客がもっとも気にされるのはコスト面でしょう。その点、JFEシビルの建材は塩害に強いので、海辺に近い建物でも最低限のメンテナンスを怠らなければ長期間の使用が見込めます。
遮塩性に優れたJFEシビルの建材は、海に近い建物はもちろん、海洋構造物にも使われています。塩害対策がなされたJFEシビルのシステム建築は、海に近い立地でも活躍してくれます。
JFEシビルのシステム建築は2〜3階まで対応可能です。階数を増やせるだけでなく、大きな積載荷重にも耐えられる構造の建物をつくることができます。
コスト減を売りにするシステム建築の主流は平屋建てでした。しかし、近年は2階建て以上の工場・倉庫建設のニーズが高まりつつあります。限られたスペースを有効活用したいと考える企業が増えたからです。また、工場に事務所を併設するために、多層構造を希望する企業も多いようです。
設計の自由度の高さが強みであるJFEシビルでは、建物内のレイアウトや動線をかなり自由にカスタマイズすることができます。クレーンなどの機材を天井に設置することも可能です。
JFEのシステム建築には、コストが割安な案件によくある制約などが、ほとんどありません。使う建材を自らが選ぶことができるため、より目的や環境に合わせた建築物をつくることが可能です。
JFEシビルは屋根のつくりにもこだわっています。低コストながら、激しい雨風に強い折板を使用しています。ここでは、その一例を紹介します。
「KBルーフシリーズ」は、屋根の上にボルトの頭が出ない仕様の折板。軽くて経済的でありながら、水にも強いパネルです。強風にも耐えうる丈夫さを持ちながら、吊子が不要なロック式の高強度折板になっています。
「Kルーフ21」は、浮き屋根工法を採用することで、温度変化による熱伸縮への対応力を持たせたモデルです。温度変化によって屋根材が伸び縮みすると、水漏れが生じる可能性があります。
浮き屋根工法は、折板を接続するパーツに可動域の広いものを採用。熱伸縮に合わせてパネルが自在に伸び縮みするようになっています。さらに工場でハゼ加工された屋根パネルを現場で重ねることで、より水に強い構造に加工することもできます。
Kルーフ21は浮き屋根工法による長寿命化も見込めます。また、坊露・吸音効果もあるので、室内を快適に保つことができます。母屋と屋根パネルの間に、特殊な断熱処理をすれば、より熱が伝わりづらい仕様に変更することも可能です。JFEシビルの屋根は、多機能でありながら、幅広い使い方ができます。
強度に優れ、水漏れもしづらい上、使い勝手のよい屋根パネルをお求めなら、JFEシビルの折板はおすすめです。
防錆対策がなされているかどうかは、建物の耐久年数を大きく左右します。そのため、JFEシビルは随所に錆びづらい素材を取り入れています。
「グリッドメタル」はJFEシビルが誇る格子鋼板筋。コンクリート構造物の補修・補強に使われ、鉄筋に代わる素材として注目されています。溶融亜鉛メッキ等の防錆処理が施されているため、耐食性に優れています。また、現場での作業を減らすために縦筋と横筋を一体化。縦筋と横筋が同一面であるため、補強する断面を薄くすることができて経済的です。
JFEシビルはコンクリート用防錆ペーストも使っています。定量の水を加え、練って使えるプレミックスタイプの防錆ペーストが主流です。亜硝酸塩化合物を混ぜることで、鉄筋表面に不動態皮膜を再生、長期にわたる防錆効果を実現しました。鉄筋部分の防錆処理や、劣化したコンクリートの強化などに使えます。
JFEシビルのシステム建築は、一般財団法人日本建築センター(BCJ)の認定を受けています。日本建築センターとは、国土交通大臣からの任を受け、建物や建材の性能評価を行っている組織です。
日本建築センターの審査はあくまで公正かつ、厳格なものです。日々、新しい建築技術が生み出されていく中で、公平な判断基準として信頼されています。国の認可を受けた審査機関からのお墨つきを受けていることも、JFEシビルの強みといえるでしょう。
このように、JFEシビルは評価に見合う技術と資材を持ち合わせています。システム建築をご検討なら、候補の一つとして前向きに検討されることをおすすめします。
JFEシビルのシステム建築はどのような環境でも高い強度を保てるように工夫されています。しかし特に雪の多い寒冷地ではその良さが発揮されており、高い断熱性を持つ材料と設計のおかげで、快適な室内温度を保つことができています。
雪や寒さへの耐性が高いというのは、暖かい室内温度を保てるというだけではありません。JFEシビルの屋根システムは雨風に対する耐久性が高いことでも知られています。強風や豪雨が発生しても被害が少なく、特に九州や沖縄など台風発生率が高い地域で、信頼を勝ち取っています。
JFEシビルのシステム建築法メタルビルの別の特徴は、高い耐候性を持つ外壁です。高耐候性ポリエステル塗装を用いることで、従来の金属外壁よりも光沢変化や変退色が生じにくく、長期間美しい外観を保つことができます。従来のALCと比べると、10年20年経った後での外観が全く違います。それでいて、保守のためのコストは約40%削減されているので、コストパフォーマンスの高い技術だと言えます。
システム建築では、規格化されたユニットを組み立てるため、工期が短くなるのも特徴です。しかし早く完成するからと言って、脆弱になるわけではありません。むしろ国土交通省の認可を受けた仕組みに基づき設計が行なわれるため、強度の信頼性も高いと言えます。
1970年代にアメリカから導入された、日本で初めてのシステム建築がメタルビル建築です。JFEシビルは日本各地でメタルビル建築の構造物を手掛けています。非住宅産業建築向けのシステム建築で、多種多様な業種の建物に対応が可能。生産設備・物流設備・商業設備など、これまで手掛けてきた実績を総合すると1,600万平方メートル以上にものぼります(2019年7月調査時点)。
メタルビル建築の特徴は、導入当初から変わらない高い断熱性能。建てられた建造物で働く人たちにとって、快適な気温は重要なポイントです。それに加え、建材の選択肢が増えたことによるコストパフォーマンスの向上やメンテナンスのしやすさ、デザイン性といった価値も現在のメタルビル建築にはあります。
半世紀の歴史を持つメタルビル建築が支持され続けているのには、確かな技術と実績があるからでしょう。
メタルビル建築の建築は、どのようなところにこだわりや特徴があるのか、それを建築物のタイプ別に見ていきましょう。
メタルビル建築の工場建築は、省エネにつながるソーラーパネル、工場内の環境維持に役立つベンチレータ、高い吸音性の屋根システム、短期で効率的な基礎作りができる「いちいち基礎工法」をはじめとした基礎工法、遮音性を重視した壁システム、ブレースの配置の自由度が高い構造システムなどが魅力。工場建築に関する幅広いニーズに応えます。
メタルビル建築の倉庫・物流センター建築は、「保管庫」としての性能を満たすことを特に優先しています。屋根システムと壁システムは断熱性を重視し、建具は気密性と水密性の高さを重視。基礎システムや構造システムは効率的なコストダウンをはかった仕様となっています。
メタルビル建築の店舗建築は、店舗内の快適環境を重視。特に屋根システムは断熱性能にこだわります。ニーズに応じた自在なデザインで、魅力的な店舗作りを実現します。
メタルビル建築の事務所建築は、快適さと省エネ性を重視。屋根システムと壁システムで高い断熱性能を持たせつつ、屋上緑化やソーラーシステムで省エネも図ります。工期が短く事業をスピーディーに立ち上げやすいのも魅力です。
メタルビル建築のスポーツ施設建築は、アスリートの立場に立った目線での環境作りが大きな特徴。空間の広さや快適性だけでなく、安全性や運動のしやすさなどもしっかり考慮した設計となっています。
メタルビル建築の住居建築は、「住む人の視点に応じた柔軟なデザイン対応」が特徴。戸建てやアパートだけでなく、介護施設やクリニックなども対応可能です。
JFEシビルの魅力は、デザインの幅広さです。多くの種類のユニットを用意しているため、顧客の様々なニーズに合わせることができます。そして、それは接合部も例外ではありません。
JFEシビルでは3種類の接合部を採用することにより、様々なデザインへの対応を可能にしています。
不要な部分を削ぎ落し、必要なものだけを備えた接合部です。コストパフォーマンスが高く、小規模の建物に適しています。
大スパン・多スパンに対応できるよう作られた接合部です。小規模の建物用のシートジョイントと違い、頑丈さと簡素さをベストなバランスで実現した大規模の建物向きのユニットです。
中規模から大規模の建物向きの接合部です。柱と梁の直角な接合部を支えるための、斜材を使用しています。外力をスムーズに伝達することができ、重量がある屋根をしっかりと支えられます。
柱と梁の直角な接合部を斜めで支えるユニット「ニーブレース」は、壁側の柱と屋根を支えることもできれば、建築内部に設置された柱と屋根を支えることもできます。
独自のフレーム接合形式により、自由度が高く無駄のない建築設計が可能です。建築設計がシンプルになったおかげで、総合的な軽量化に成功。建物の負荷を減らし優れた耐震性も実現しました。
JFEシビルでは数多くのユニットをパズルのように柔軟に組み合わせることで、短期間で建築ニーズに合った建築物を建てられます。
また「建築技術証明書」など公的の評定所・認定書などを取得しているため、安心して工事をお任せできます。
水製造工場と倉庫、事務所を合わせた建物。延面積は2553m2となっています。工場と倉庫にあたる部分の外壁はホワイトを、事務所部分の外壁にはブラックを採用し、意匠性の高い外観に仕上がっています。屋根にはKルーフ21を使用。温度変化による熱伸縮にも対応できるため、熱さや寒さによる変形を防ぐことができるのも嬉しいポイントです。
延面積9734m2の超大型倉庫。2つのスペースを大きな屋根で繋げており、雨風の影響を受けずに作業やスペース間の移動ができます。壁システムには、豊富なカラーバリエーションとコストパフォーマンスの高さが特徴の「KBパネル205」を採用。屋内のカラーは7種類から選べるため、会社のイメージに合ったカラーを選択できるのも魅力です。
ブラックカラーを基調とした、重厚感のあるワンルームの集合住宅の事例。延面積は415m2で、壁システムにはKB205を採用しています。こちらの壁システムは表面部の凹凸が美しく、コストパフォーマンスの高いガルファン鋼板を使っているのが特徴です。JFEシビル株式会社のシステム建築なら、バルコニーやおしゃれな内装も実現できます。
全国展開している会員制倉庫型卸売りチェーンのスーパーマーケットも、システム建築でつくられています。出入口周辺に設置された大きな庇が特徴的。壁システムには、美しいライン形状を持つKBリブ400を採用。システム建築ながら、シャープなデザイン性を確保しています。総面積がかなり広いので無柱構造というわけにはいきませんが、柱の数を最小限に抑えているため、大きいカートを押していても快適にショッピングが楽しめるでしょう。
神奈川県平塚市に建設された、延面積1275m2の広々としたバッティングセンター。メタルビル独自の基礎工法である、柱と杭を一体化した「いちいち基礎工法」を採用しており、コンパクトな基礎を実現しています。基礎梁ならびに杭の本数を最小限にすることで、短工期で建築可能。さらに、工事費を従来工法より10%低減しています。
真っ白な壁に赤い屋根と青い柱がアクセントとなり、意匠性を高めた飲料製造工場です。凹凸のある壁システムを導入しているため、真っ白な外壁でものっぺりとした印象を与えません。駐車場のある面から搬入出口までL字に大きな庇が伸びており、外を屋内の延長として利用できるため、スムーズな作業を可能としています。
茨城県下妻市にて建設された、延面積9734m2の大きな倉庫。会社のイメージカラーであるホワイトとブルー、イエローを使った外観が特徴です。搬入出口には、トラックがすっぽりと収まるくらい大きな庇を採用。柱の間隔もゆったりとしているので、作業の邪魔になることはほとんどありません。これだけ多くの搬入出口を設けていても、高い耐久性や耐震性を維持できるのは、システム建築ならではのメリットです。
基礎梁や杭の本数を減らすことで、工期の短縮が図れる「いちいち基礎工法」を採用した、延面積1192m2の衣料品販売店。基礎梁や杭本数が少なくても優れた耐震性を有しており、その耐震性の高さは(財)日本建築総合試験所が発行する「建築技術性能証明」を取得できるほど。また、シンプル設計なので、工事車両やマンパワーが少なく済むのも良いところです。
延面積223m2と、これまで紹介してきたシステム建築のなかではやや小さめな事務所。ただし、高床式となっているため、他とは異なる造りをしているのが特徴です。システム建築というと平屋や2階建ての建物をイメージすることが多いですが、こういった一風変わった造りにも対応できます。踊り場を設けた階段や安全性を確保するための手すりまで、お客様の要望をとことん形にした事務所です。
兵庫県西宮市に建設された、延面積3925m2のアイススケート場。外壁にKBパネル205・KBパネル225・KBヴァンドといった3種類の壁システムを採用しており、それぞれのメリットを活かしたデザイン性の高い佇まいとなっています。また、屋根全体にソーラーシステムを導入しているため、省エネと同時に創エネも実現しています。
本社所在地 | 東京都台東区蔵前2-17-4 JFE蔵前ビル5階 |
---|---|
創設年 | 1972年 |
営業日 | 月~金 |
受付時間 | 9:00~17:00 |
許認可情報 | 国土交通大臣許可(特-28)第768号 東京都知事登録第49402号 東京都知事許可(3)第85456号 |