小規模施設なら安価に建てられるプレハブ倉庫について、特徴と価格や工期などを紹介します。
プレハブが安くて短期間で建てられるという認識は浸透していると思いますが、近年のプレハブは外壁材の耐久性も高まっているなど、倉庫用途で考えれば必要十分なレベルに達しています。防寒性能や防音性能を掲げている製品もあるので、用途によってラインナップを選ぶことになります。
倉庫として利用できるプレハブ製品は複数の企業が手掛けていて、商品選びという意味では選択の幅がそれなりにあります。ただし、建築方法としては工場で作られたパーツを現地で組み立てる方式なので、建築物としての設計やデザインで自由度があるわけではありません。
プレハブというと仮設というイメージが強いのですが、最近のプレハブ工法による倉庫だと、耐用年数は20年程度とされています。これなら仮設ではなく、常設設備として活用できるでしょう。
なお、プレハブは構造特性から6m間隔の柱を設置するので、用途の妨げにならないかは要注意です。
プレハブ倉庫といっても構造体を重量鉄骨か軽量鉄骨かで構成するのか、ユニットを組み合わせるのか、木質パネルを使うのか、採用する工法によって価格も変わってきますが、ここでは一例を紹介します。
11.7m×18m×5m(210.6m2)のプレハブ倉庫
- 10,118,000円
18m×30.6m×5m(894.24m2)のプレハブ倉庫
- 31,162,000円
30.6m×60.3m×5m(1845.18m2)のプレハブ倉庫
- 建築不可
小~中規模の倉庫であれば、在来工法と比べて費用を抑えることができます。ただし、防火構造などにするとプラスで費用がかかる場合もあります。
工法による工期の違いはありますが、プレハブ倉庫の工期目安は1~3か月程度。いずれの工法でも現場ではパーツを組み立てる工事になりますが、中でもユニット系プレハブ工法だとボックス状のユニットに組み上げられた状態で現場に届くため、より工期が短くなるでしょう。
設置と撤去の費用と手間が抑えられ、期間限定での利用という点から、現地に設置する施設はプレハブが業界標準化されています。
代表的なケースが学校における体育用具などの倉庫。常設でありながら、できるだけコストをかけないというニーズにマッチします。
プレハブ倉庫は費用と工期をできるだけ抑えつつ、建築物として一定の性能を装備できるのがメリット。ただし、あくまでも既製品なので自由度は低く、場合によっては防火対策などオプショナル費用がかさむこともあります。
倉庫建築は大きな設備投資でもあります。メリットとデメリット両面を加味して、複数の工法を比較検討してから判断しましょう。
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