システム建築Online 特集『システム建築』最前線

食品工場

これから食品工場を建設される会社・ご担当者さまに向けて、事前に知っておきたいポイントをまとめました。また、コストパフォーマンスに優れた建築方法「システム建築」による食品工場の施工事例も紹介しています。ぜひチェックしてみてください。

食品工場を建設するときに
知っておきたい「HACCP」とは

食品業界は異物・衛生管理に対して非常に敏感です。食品を安全に製造するための管理手法をまとめたものが「HACCP」(ハサップ)です。「Hazard Analysis and Critical Control Point」の略で、日本語では「危害分析重要管理点」と訳します。

HACCPには、食品の製造から出荷の工程にいたるまでのあいだで、微生物や異物混入が起きやすいタイミングをまとめており、これを保守することで消費者の被害を防ぎ、安心・安全な衛生管理に役立てられます。また、不良品を防ぐだけではなく、なぜミスが起きてしまったか、その根本的な原因と発生箇所を探し出すときにも役立つでしょう。

アメリカでは、このHACCPが義務付けられているほど。日本でもさまざまな企業が導入しています。「HACCP」を導入することで、社員の衛生管理の意識が向上する、クレームが減少する、企業の信頼度向上につながるなど、幅広いメリットを実感できるでしょう。

食品工場建設時の注意点

立地・周辺環境

食品工場を建設する際は、建設予定地の周辺環境をきちんとチェックしておかなければなりません。

たとえば周辺に飲食店があると、ネズミや害虫が発生しやすい可能性があります。飲食店の近くに食品工場を建設するなら、ネズミや害虫が万が一にでも侵入しないように対策を徹底しなければなりません。

また、風向きで砂埃が入りやすい、塵埃が工場の敷地内に飛来しやすい環境の場合も、これらの混入を防ぐための対策を考える必要がでてきます。土地の高低差があると、排水がしにくい可能性が高いので、検討している土地状態も確認しましょう。

建物の構造・設備の配置

使いやすい食品工場を設計するためには、どのような設備を導入するか、導入する設備をどのように配置するのかを考えておかなければなりません。

設備は、従業員の1日の行動パターンから配置を考えるのがおすすめです。食品工場では作業にあたる前に、更衣室で作業着に着替えたり、手・腕を消毒をしたり、エアーシャワーなどで体をきれいにしますよね。これらの場所が離れていると効率が悪くなりますし、消毒スペースから作業場までが離れていると衛生面でも懸念が生まれます。

構造や設備の配置、動線設計は一度決めてしまうと、簡単には変更できません。具体的なイメージを思い描きながら設計プランを練りましょう。

空調システム・換気設備

食品工場では、空調・換気設備もしっかりと確認しておきたいポイント。害虫対策をしても、空調や換気設備に不調や欠陥があったら、異物が混入する可能性が生まれます。とくにエアコンは古くなると、冷気などと一緒に埃が舞ってしまう場合があります。また、設置した換気扇からは、虫が入ってくることがあるので、フィルターをつけたり、換気扇の位置を工夫するようにしましょう。

そのほかの注意点

上で挙げたもの以外にも、さまざまな注意点があります。とくに衛生面には気を配らなければなりません。たとえば、トイレと作業場は離れた位置に置く、扉は直接手で触れなくて済むように自動開閉にする、天井や壁の建材・塗料が混入しないよう剥がれにくいものを使用する…など。これらの注意を怠ると、異物混入などの事故が起きかねません。微生物や異物混入が起きやすいタイミングをまとめた「HACCP」を参考にするとよいでしょう。

食品工場設計時のポイント

デザイン

工場のデザインは、企業のイメージに直結することもあります。モダンやシンプルテイスト、個性的なものまで選べますが、食品工場ですから、清潔感があるデザインが一番です。そのほかは会社のイメージを崩さないよう、企業カラーにあわせてプランニングしましょう。

機能性・システム選定

建築設計で共通して求められる機能性は『風雨を防ぐこと』。食品工場でもデパートでも欠かせない要素です。

食品工場にとくに求められるものは衛生管理です。消費者の安心・安全を守るために、衛生面も考慮した工場を建築しなければなりません。また、生産率をあげるための工夫です。従業員がストレスなく作業ができて、食品の品質も保たれる環境を目指しましょう。

メンテナンス性

食品工場には「製品の安定供給」が求められます。メンテナンスのために工場の稼働を停止させるのは難しいでしょう。もちろん、企業の利益から考えても損失につながります。ほかの工場と比べても、メンテナンスの難易度は高め。にも関わらず、食品の安全性を保つためには、常に工場の環境に気を配り、必要であればメンテナンスをしなければなりません。そのため、メンテナンスのしやすさも重要なポイントとなるのです。

システム建築による食品工場の施工例

JFEシビルが手掛けた食品工場

CASE1

JFEシビル_施工事例_食品工場
画像引用元:JFEシビル株式会社公式サイト(https://www.jfe-civil.com/system/metalbuilding/case-cat/factory/003.html)
  • 用途:飲料製造工場
  • 面積:2,806m2
  • 所在地:宮城県石巻市

システム建築によって建てられた飲料製造工場です。宮城県石巻市にて、宮城東部営業所として施工されました。清潔感のある白い外壁に、企業イメージカラーを思わせる赤色をプラス。青色の柱もあしらい、シンプルながら目を引くデザインに仕上がっています。

CASE2

JFEシビル_施工事例_食品工場
画像引用元:JFEシビル株式会社公式サイト(https://www.jfe-civil.com/system/metalbuilding/case-cat/factory/004.html)
  • 用途:鶏肉加工工場
  • 面積:1,368m2
  • 所在地:神奈川県横浜市

2013年10月にシステム建築によって建設された鶏肉加工工場です。鶏肉加工などのとくに徹底した衛生管理が求められる工場も、システム建築で施工可能できます。

CASE3

JFEシビル_施工事例_食品工場
画像引用元:JFEシビル株式会社公式サイト(https://www.jfe-civil.com/system/metalbuilding/case-cat/factory/005.html)
  • 用途:豆腐製造工場
  • 面積:2,152m2
  • 所在地:熊本県阿蘇郡

熊本阿蘇郡に建設された、豆腐製造のための向上です。シンプルなフォルムは清潔感を演出。深い庇や複数の搬入口の設置など、機能性への工夫もみられます。

CASE4

JFEシビル_施工事例_食品工場
画像引用元:JFEシビル株式会社公式サイト(https://www.jfe-civil.com/system/metalbuilding/case-cat/factory/009.html)
  • 用途:食品工場
  • 面積:9,433m2
  • 所在地:新潟県北蒲原郡

9,433m2もの面積を誇る、大規模な食品工場です。意匠性の高さが際立つデザインも、大規模な空間設計も、コストパフォーマンスに優れたシステム建築によるものとは思えないぐらい優れています。

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