システム建築をおこなう建設メーカーの吉岡建設。対応しているシステム建築の種類や商品はどの会社のものであるのか、それぞれの商品で向いている施設タイプなどをご紹介しています。基本情報やどんな外見になるのか、実際の事例などもまとめました。
吉岡建設のシステム建築は株式会社横河システム建築のyess建築システムを採用し、ヨシイエス建築として展開。工場や倉庫以外にもスポーツ施設などに対応できます。従来の工法よりも3、4割のコストダウンとなり、さらに柱のない広々とした無柱空間が実現できるようになりました。
yess建築システムの施工をおこなうビルダーは全国に1,000社以上と非常にたくさんありますが、吉岡建設はそのなかでも工事の実績にて優秀な成績をおさめています。2017年までに3年連続で銅賞を、さらに翌年の2018年には銀賞を受賞しました。非常に豊富なシステム建築の経験がある会社ということがわかります。
yess建築システムを採用することにより、コストに加えて納期も大幅に短縮されています。目安として工場や倉庫であれば、面積300坪の場合には1坪あたりの価格が130,000円、工期は規定部品を採用することにより最短で60日という早さ。建築規模や部品の在庫状況などにより変動するためあくまで少ない場合の事例ですが、従来工事と比較すると大きく差がつきます。設計や見積もりについても効率化されているので、短縮されるのは工期だけではありません。
yess建築システムは3Dのモデリング見積もりシステムを用意しており、ヨシイエス建築でもそれが利用可能です。さまざまな角度から完成後のイメージを確認できるだけでなく、部品も簡単に取り替えてカラーリングやサイズ感などを比較できます。建物全体の印象や施設内の雰囲気などが完成後にイメージと違っていたということもありません。
吉岡建設はシステム建築以外にも千葉県の建設業者としても活躍しています。もとは1803年に初代の代表が木材を扱う事業として始まり、1954年に会社設立以降さまざまな地域の発展に大きく携わってきました。一般道の整備や水道工事、銚子連絡道の建設工事などの実績があります。
吉岡建設で採用しているyess建築システムでは、主に規定の部品をもとにして建築する規格型と自由度の高いオーダーメイド型の2種類に分けられます。施設の使用目的や要望に合った商品を選べるのが特徴です。
基本は規格の部品をそのまま使用する形式ですが、商品によってはある程度カスタマイズができます。
規格の部品をそのまま使用する形式で、倉庫などの建築ではもっともコストと完成までの期間を抑えられる商品です。部品をそのまま使用するといってもルーフやウォールなどに複数の種類があり、それぞれ厚さや防火性能が異なります。またひさしやサッシなどのアクセサリーに加えてカラーバリエーションもあるため、どの施設も全く同じになるというわけではありません。
スーパーラピッドをベースにし、さらに大型のサイズが建築できるようになった商品です。建物幅が1mm単位で調整可能となっているため、求めているサイズが規定にそぐわないというケースでも合わせやすくなっています。柱がない空間幅は一番大きなタイプでは45mに設定可能と、より無柱空間が広がりました。システム建築のコストや工期のよさはそのままに、ある程度のオーダーメイドが可能であるのが特徴です。
30m2から200m2までのなかで、規格型のガレージを選択する商品。前面シャッター形式となっているため、農業用車両や荷物を収納する倉庫に向いています。
スペースMaxよりも大型になったガレージで面積は113m2から420m2と2倍以上の大きさに対応しています。大型車両を複数収納する運搬業の施設や農業用の大型ガレージにぴったりです。
システム建築のなかでもカスタムの幅が広いタイプの商品。商業施設などにも対応できます。
ラピッドプラスのように1mm単位で設定することが可能な上、部分的な2階層やバルコニーの先端に立ち上がりを設置するなど自由度が高いシステム建築商品。フルオーダーに近いような間隔で注文ができるのが最大のメリットです。店舗のロゴが入った大型の看板をとりつけたり規定外の外壁を採用したりといったことが可能なため、チェーンの店舗などにも活用できます。
一部ではなく建物全体を2階層にすることが可能。大型の事務所や工場などに向いています。カスタムタイプで取り入れられる大型看板やバルコニーの立ち上がりなどもすべて対応可能です。
川久石油成田車検センターは、2016年3月に施工された建物で、yess建築のスペースMAXで建てられています。屋根と外壁にガリバリウム鋼板を使うことにより、高い耐久性を保ちながらも、安価に仕上げることができています。建物面積は227m2ですが、中柱を設置していないので室内が広く、車検のために車を搬入しても十分な作業スペースを確保することが可能となっています。
ジー・オー・ピー(株) 東金第三工場新築工事では、yess建築のカスタムシリーズで工場を建築しています。短工期かつ高品質が要望で、計画から竣工までわずか6か月となっています。工場の面積は1648m2で、中柱を設けない開放的な設計となっています。
耐久性に優れたガリバリウム鋼板を採用している、yess建築のスペースMAXというシリーズを採用した店舗です。店舗の面積は326m2で、外壁にはPリブウォールと呼ばれるガリバリウム鋼板を成型したパネルを使っています。低価格でありながら耐久性に優れています。
吉岡建設へシステム建築を依頼する前に、まずはシステム建築の特徴を知っておく必要があります。どのような魅力があるのか、メリットとデメリットは何か、希望に沿った建物がつくれるかなどを確認してください。
吉岡建設の公式ホームページには、yess建築の特徴を説明するページと商品構成を紹介するページがあるため、あらかじめどの商品にするかの候補を決めておけば、その後の打ち合わせがスムーズになります。
また、事業計画や資金計画も忘れてはいけません。吉岡建設のホームページではWeb見積もりができるため、気軽におおまかな見積もりを知ることができます。
この段階では、以下の2つを行います。
用地の選定・取得は、倉庫や工場など建物の用途に合わせた最適な土地を探すこと。もちろん施工の前に土地を取得しておく必要があります。
土地の選定と取得が完了したら、担当者と打ち合わせを行い、建物の規模・プラン計画を立てていきます。吉岡建設では希望に沿った最適な商品を提案できるよう心がけているとのこと。まずは気軽に相談してみるとよいでしょう。また事前に現場見学会・工場見学会に参加したり、公式サイトで施工事例を見ておくのも大切です。
計画の段階で提示したプランをもとに、要望に応じて再プランを提案してもらえます。その後、実施計画に向けた最終プランや構造設計を提示。構造計算から申請書類まで全て任せられるのも吉岡建設の魅力です。
発注(工事契約)を済ませた後は起工式を行い、着工となります。yess建築は短工期が特徴の1つ。吉岡建設でも短期間での施工が期待できます。
建物の完成から引き渡しを行い、その後は定期的なメンテナンスを実施していきます。吉岡建設のは「作って終わり」のメーカーではありません。長期保証制度や定期メンテナンスを設けており、長期にわたり安心して付き合える会社です。
本社所在地 | 千葉県山武郡横芝光町横芝800番地 |
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創設年 | 1803年 |