システム建築Online 特集『システム建築』最前線
システム建築最前線 » テント倉庫の有力メーカーとメリット・デメリット

テント倉庫の有力メーカーと
メリット・デメリット

テント倉庫の
メリット・デメリット

テント倉庫のメリット

シンプルな構造でリーズナブルに施工できる

テント倉庫の最大の魅力は、リーズナブルな施工費用。鉄骨フレームとテント膜のみのシンプルな構造ですので、低価格で建築できます。工期も短く、在来工法はもちろん、システム建築やプレハブ工法と比べてもとくに短い約60日で施工可能です。

シンプルな構造なので、バリエーションがないと思われがちですが、じつは種類も豊富。たとえば東京ドームや空港、ターミナルなどの建物にもテント倉庫が活用されているほどです。できるだけ安く倉庫を建てたい、何より価格を重視している…という場合はおすすめの選択肢です。

さまざまな土地条件で利用可能

テント倉庫は骨組みの融通が効きやすいため、正方形や長方形の土地はもちろん、三角形といった変形地でも建築が可能です。

また1m2当たり5トン未満の地盤には、建物を建てる際に杭工事を行う必要がありますが、テント倉庫は”軽い”という特性があるため、軟弱地盤でも杭工事が必要ありません。

ランニングコストが抑えられる

外壁はテントなので、日中は照明が要らないほど、室内が明るいのもテント倉庫の特徴です。電力を節約できるため、ランニングコストを抑えられます。室内は温室と同じような暖かい空間で、気温や地域環境にもよりますが、冬の暖房費を削減できるでしょう。

また単純な構造なので、解体や増設も簡単。建てる際の建築確認申請は、比較的短い期間で手続きできます。もし物がひっかかったり力が加わったりしてテントが破れてしまっても、ちょっとした傷ならシールを貼るだけで修繕できます。

テント倉庫のデメリット

シートの張り替え費用など維持費がかかる

テント倉庫の寿命は6~10年ほどとされており、シートが劣化した際は張り替える必要があります。張り替え費用は、施工時の半額程度が目安。施工費用は安いものの、長期的な目で見ると維持費がかかりやすく、システム建築やプレハブ工法のほうトータルでは安く済むケースもあります。

高さに制限がある

安さと工期の短さが魅力のテント倉庫。しかし、デメリットもあります。テント倉庫の安定性は、4mほどの高さまでと言われています。テント生地と骨組みで建築されているため、高すぎてしまうと不具合が出てしまうのです。メンテナンス・修繕などをできるだけ減らしたい場合は、4m以下に抑えるようにしましょう。

強度や耐久性に懸念がある

テント倉庫の強度はあまり高くなく、生地の劣化や破損も避けられません。テント膜は、常に太陽光や紫外線が当たっているため、10年ほどで交換が必要です。また生地は頑丈ではないので、物が当たったりひっかかったりすると、破れてしまう…というデメリットがあります。倉庫は物を頻繁に移動したり搬出したりする空間ですから、意外と大きなデメリットにもなり得ます。

夏場は暑く、冬場は寒い

テント倉庫内は夏場は気温が高くなり、冬場は低い状態になります。暑い・寒いといった不快感から、作業効率が落ちてしまうことも。また、テントの外側・内側の寒暖差によって、倉庫内に結露が発生したり、収納物に痛めてしまう可能性があります。温度・湿気に弱いものを収納するときは、別途対策が必要でしょう。

テント倉庫より高性能◎
利益を最大化させる
システム建築とは

業者選びで見るべきポイントは?

1.テント倉庫の建設実績

これまでのテント倉庫の施工実績は、業者選びの際にぜひチェックしておきたいポイントです。実績は、イコール技術者の経験。これまで培ってきた経験やノウハウがあれば、高い施工力や提案力に期待できます。この会社に任せても大丈夫なのか、そういった判断材料にもなるでしょう。

多くの実績がある会社なら、それをアピールするために、ホームページなどで紹介しています。会社名で検索をして、公式サイトを確認してみましょう。施工数が載っていない場合でも、創業年数をみて長ければ、ある程度の実績があると見ても良いでしょう。

2.扱っているテント倉庫の種類

理想とする倉庫に近いテント倉庫が建てられるか、テントの種類・構造材も確認しておきましょう。エリアの特性(多雪地帯・豪雪地帯など)、使用用途はもちろん、オプションの有無などまで確認しておくと安心です。

同時に、価格・保証内容・アフターサービスまでチェックし、他社のテント倉庫と照らしわせながら、理想により近いテント倉庫が建ててくれそうな会社を選びましょう。

3.対応力と提案力(要望をどこまで叶えてくれるか)

業者選びでは、検討している会社の実績、手がけている建築物が判断材料として欠かせません。そして、それと同じくらいしっかりとチェックしておきたいのは、担当者の対応とサービスです。高品質な建材を使っていても、こちらの要望をしっかりと汲み取ってもらえなければ、イメージと違う倉庫ができてしまいます。こちらの要望をきちんと把握して、どのように応えてくれるか、対応力と提案力が重要なのです。

相談や見積もりの際に、こちらの要望を汲み取り、親身に寄り添った対応をしてくれるかを見極めて、不安があれば別のメーカーも検討してみたほうがよいでしょう。

4.アフターサービスの体制

アフターサービスの体制・充実度も、業者選びの重要なポイントです。テント倉庫は耐久性にやや難があります。建てて終わりの会社では、なにかあったときに親身に対応してくれるかが分かりません。予算と価格も重要ですが、アフターサービスの体制や保証内容も必ずチェックしてくださいね。

おすすめの
テント倉庫メーカーまとめ

太陽工業

テント倉庫を扱う太陽工業。特徴は独自の円弧形状の屋根で、シートがまっすぐにピンと張られたテントと比べて、不可がかかる部分が分散されており、耐久性が高くなっているのが魅力です。また、室内環境が左右されるテントの温度管理を解決した「フレックスハウスC&W」も備わっており、保冷庫・保温庫としても活用できます。

倉庫は、開口30m・軒高5m・総面積1000m2まで施工可能。オプションには、照明・消防設備・雨樋・電動シャッター・シーリングファンなどがあります。他社テントの張り替えも行っているので、すでにある倉庫の建て替えを検討していた場合は、張り替えのみで済むかもしれません。

テント倉庫の体験施設として、大阪に「マクマックスフレックス・エクスぺリエンスセンター」があります。事務所として建設されたもので、実際にテント倉庫の雰囲気を体感できます。

京浜テック

「できるだけ早く、良いものを作り上げること」をモットーにする京浜テック。設計からメンテナンスまでを一貫体制で行っている会社です。依頼主の要望をきちんと把握して建物に反映できるほか、アフターサービスまで自社で行っているので余計な中間マージンが発生せず、コストダウンを叶えられます。

京浜テックで扱っているテント倉庫は大きく4種類。大きさを自由に変えられる「伸縮式テント」、作業効率が上がる「荷捌き場上屋テント」、天候に左右されない「開閉式テント」、屋根が動く「軌道式テント」を取り揃えています。これまでには青果店や農業組合の倉庫といった施工実績も有しています。

また、作成した図面は10年以上保管しているのも特徴の1つ。万が一不具合が発生しても、10年は設計図が残っているため、こちらを確認しながら的確な修理ができます。信頼される製品づくりを追求して、顧客満足度の向上に努めているのです。

ニッケーコー

ニッケーコーのテント倉庫は、季節や天候に左右されずに、長く使い続けられるよう設計されているのが特徴。屋根は淡色膜のため透光性に優れていて、昼間は電気要らず。電気代の節約になります。シンプルな構造なので、解体時の手間が少なく、撤去する際にゴミが少ないのもメリット。移設の場合は、解体した部材をそのまま利用することも可能です。

また、とくにアフターサービスに力をいれています。修理・張替えなど、不具合がでたら素早く対応してくれるそう。さらに完成から1年間は、ニッケーコーオリジナルの総合保険に無料で加入できます。テント倉庫は雨・風にさらされるため、定期点検がかなり重要。ニッケーコーの有資格者が訪問してアドバイスをくれるサービスも行っています。

山口産業

山口産業は、産業・農業・イベントなどさまざまな使用目的のテントを扱っています。建築用の大きなテントから、雨よけ、カフェ用の小さなテントまで、依頼主の希望に合わせたテントを提供してくれます。また、工場での防砂・防塵対策も対応可能。独自の製法でテント全面をコーティングすることで、雪や紫外線にも強いテント倉庫に仕上がります。

これまで培ってきた知識や経験を駆使して、あらゆる要望を実現。耐久性にやや懸念があるテント倉庫ですが、山口産業ならそれを克服したテント倉庫を提供してくれるでしょう。

幕張工業

大規模なテント倉庫を建築できる幕張工業。資材や製品の保管、作業スペースとしての利用など、さまざまな用途にあわせて、簡易的な小型テント倉庫から1000m2以上の大型テント倉庫まで対応できます。大型テント倉庫のオプションでは、開口部のシートドアをさらに広くする「シートカーテン」や「換気扇」など充実したプランを用意。土地の気候や条件にも考慮して、最適なプランを提案してくれます。

また、耐久性に優れているのも幕張工業のテント倉庫の魅力。テント倉庫は軽さが重視されており、耐久性はやや難があって、寿命は6~10年と言われています。6~10年ごとにテントの張り替え作業が必要になるため、最初の建築費用は抑えられても、維持費や修繕費なども含めたトータルコストでみると、意外と費用がかさんでしまうのです。

幕張工業では、高強度の鉄骨構造を採用。鉄骨フレームの寿命はおよそ15~20年と、従来のテント倉庫に比べて耐久性がアップしています。

高島株式会社

高島株式会社が扱っているテント倉庫は、大きくわけて4種類。仮設とレンタルの「TRシリーズ」、固定式で倉庫タイプの「CALMO」、ジャバラタイプの「BARO」、スポーツ施設に向いている「ARIA」です。防災性に優れた素材と、耐久性が高いフレームを採用しており、耐久性を向上させたテント倉庫を提供しています。

一時的な部材置き場が欲しい際は、レンタルサービスがおすすめ。100m2程度のサイズなら2~3日、300m2程度なら3~4日で設置できるそうです。レンタル商品ですが、耐久性や丈夫さはほかの商品と変わりません。

国内各地に営業所を展開しているので、万が一不具合が生じても、スピード感のある対応が期待できます。

ハシマシート工業

ハシマシート工業は、創業時は帆布製造をメインとした会社でした。そこから視点を変えて「テント倉庫」「膜構造建築物」にも事業を拡大したそうです。コンセプトは高品質×低コスト×短工期。安さや早さだけでなく、強度にも注力しているので、耐久性の点でも安心して利用できるでよう。

また、テント倉庫でもより快適な空間を実現できるよう、オーダーメイドでの建築も可能。漠然としたイメージしかなくても、営業さんと相談しながらイメージをかためていくことができます。自社で一貫して対応しているため、イメージのずれも生じにくく、余計な仲介料が発生することもありません。

OSテック

OSテックは、創業から30年以上の実績をもつ会社です。自社で一貫して作業を行うため、スムーズに対応・施工してもらえます。工業用テント倉庫から航空機格納庫、ドッグラン用テントなど、さまざまな商品が揃っているので、まずは相談してみるとよいでしょう。

テント倉庫の建築で使用するシートやパイプは特注品で、ほかにはない特徴があります。シートはたわみが少なく、水たまりを作りにくくいのが特徴。厚みがあるため、豪雨や雪、紫外線に強く耐久性がアップしています。パイプは頑丈で強度抜群。それでいてシンプルな構造のため、施工費用を節約できます。